メッセンジャーの文化を解説。メッセンジャーに求められる事とは?

メッセンジャーに求められる事

メッセンジャーの仕事は映画「メッセンジャー」の公開後、注目を集めるようになり、メッセンジャー志望の人も増えました。

メッセンジャーになるのに特別な資格はいりませんし、面接などでも職歴を求められたりスキルを求められたりすることもなく、意外と簡単になることができます。しかし、メッセンジャーの仕事は映画のようにカッコいいことだけではなく、とても大変な仕事です。そのためバイク便のライダーと同じく離職率が高いのも現実です。

まず、メッセンジャーの給料は、フリーターと対して変わらない程度です。自転車は自前のものを使うのが基本で、メッセンジャーバッグや雨具なども自分で用意する必要があります。また、オペレーターとの連絡手段である携帯電話の料金も自分で支払うことがほとんどです。そのため、手取りの給料からそういった雑費を引かなければならず、手元に残るのはごくわずかのお金です。

また、ほとんどの企業が歩合制で、繁忙期と閑散期では大きく収入に差が出ます。当たり前ですが、配達の途中で自転車が故障した場合には自分で直さなければなりませんし、迅速に直す知識も持ち合わせていなければいけません。自転車を持ち合わせていない場合、企業から貸し出ししてもらうこともできますが、これもただではなく有料です。雨の日も風の日も雪の日も問答無用で走らなければならない仕事ですし、社会人としてのスキルが身に着くわけでもありません。

ですから、メッセンジャーを辞めた後に就職を見つけるのも大変だと思います。このように、非常に条件が厳しい職種なのですが、全力で走ることの痛快さや爽快感は普通のサラリーマンでは味わえない気持ちよさがあります。日の光の下で一日中走り回る毎日はとても健康にいいですし、ストレスもたまりません。

このように、厳しい仕事である反面、やりがいを感じられる素晴らしい仕事でもあります。どんな仕事にもメリット・デメリットがあるものですから、自転車が本当に好きで、仕事に生きがいを感じたいという方はメッセンジャーにチャレンジしてみてください。

メッセンジャーの文化

ニューヨーク市やサンフランシスコ市などアメリカ合衆国の大都市ではメッセンジャー独自の文化が存在しています。そうした文化は「メッセンジャー文化」と呼ばれています。日本では2000年代中盤から固定ギアのトラックレーサーをメッセンジャー文化の象徴として購入し、公道で使用する人々が登場しました。

メッセンジャー文化の象徴としては固定ギアのトラックレーサーの他、メッセンジャーバッグもその例として挙げられます。世界各国でメッセンジャーを主体にしたイベントも数多く行われています。

中でも1993年から毎年行われている世界選手権であるCycle Messenger World Championshipsは最大の規模のものであり、実際のデリバリーを模したメインレースを始め、各種競技が行われる、いわばメッセンジャーのオリンピックのような大会となっています。2009年には同大会が東京のお台場で開催され、世界各国から約500人のメッセンジャーがレースに参加しました。

メッセンジャーバッグは、メッセンジャーたちが配送のために使用する鞄で、自転車便従事者に向けて作られました。一部ではクーリエバッグとも呼ばれています。片方の肩からストラップを斜め掛けにして背負う鞄で、ストラップは肩の負担を軽くするため、幅広に作られています。

自転車走行中に本体が移動して、走行に支障をきたさないよう、ストラップを引き締めたり、更に安定を図るために背後から回し込んで正面の胸の部分に取り付ける「クロス・ストラップ」でバッグを固定できる機能などがあります。本体が耐久性に優れたコーデュラナイロンで作られていたり、内部が耐水加工されているものも多いです。自転車便従事者をメッセンジャーと呼ぶことからこの名前が付いていますが、その実用性からメッセンジャー以外の利用者も多く、一般向けにバッグの固定機能や耐水性などを簡略化してファッション性やフォーマル性を高めた商品も多数販売されています。

専門ブランドとしては「Chrome」「Manhattan Portage」などがありますが、「ビアンキ」などの一部スポーツ自転車メーカーが自社製品を製作・販売している場合もあります。

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