FXのナンピンとは?メリットやデメリットは何?初心者でも使える?

FXトレードにはナンピン(難平)という、手法があります。 この記事では、この手法がどういったものなのか、なぜこれを使うと失敗するのかについて解説します。

買いの場合は「ナンピン買い」といいます。また、空売りを行っている場合はナンピン売りといいます。 ナンピンは初心者の方には、タイミングが難しいので、ある程度相場を理解できており、 適切なタイミングでナンピンを行えるベテラン向けの投資手法といえます。

難平(ナンピン)とは?

株式投資や為替取引などの売買手法のひとつで、評価損が出ているポジションに対して、新たにポジションを保有することで、平均コストを下げることをいいます。

ナン(難=損)を(平)均するので、難平(ナンピン)といいます。

例えば、ドル円を120円で買った後に117円まで価格が下落したとします。

このポジション(=ドル円120円買い)がプラスになるには、ドル円が120円まで上昇しなければなりません。

しかし、117円で同じだけのドル買いを行えば平均価格が118円となり、118円まで戻れば損益はプラスマイナスゼロとなります。つまり、平均取得価格を低くすることで、その後の上げ幅があまりなくても利益が出やすくなります。

もちろん、価格が下がれば損失は膨らんでしまいます。買いの場合はナンピン買いといい、空売りをしている場合はナンピン売りといいます。ナンピンは初心者にはタイミングが難しいので、先述の通りある程度相場を理解できていて、適切なタイミングでナンピンを行えるベテラン向けの投資手法といえそうです。

ナンピンの例

FXにおけるナンピンは例えばこんな感じです。ドル/円が100円まで下がってきたので、ここがチャンスと思い、1単位買いました。しかしそれが99円に下がってしまいました。そこでもう1単位買い増すと、保有高は合計2単位で、その平均買値は99.50円となります。つまり最初のポジションよりも下がるわけです。もし相場がここから反発して99.50円まで戻れば、含み損は解消され、100円まで戻れば、平均買値が99.50円なので、合計で50銭×2単位=1円の含み益となります。

これは、ナンピンが成功した場合の事例です。しかし99円からさらに98円に下がってしまった場合はどうなるのでしょうか?最初の建玉は2円、追加の建玉は1円の損となり、合計で3円の損失となります。平均買値の99.50円からすれば、1.50円の損失なので、2単位合計でやはり3円の損失です。

ナンピンはうまくいけば含み損を早く解消できるというメリットがありますが、逆に動くと、損がより大きく拡大してしまいます。ナンピンは、為替相場が自分にとって不利に動いている状況下で建玉を増やしリスクを高める手法です。なので、安易に実行することはしない方が良いでしょう。ナンピンは、少なくとも資金に相応の余裕があることが条件になります。また、相場の予想に自信を持っていることが前提です。

自信がない、あるいは単に損切りを回避するため、ナンピンをしてはいけません。

ナンピンの例2

ポイントABCがあります。Aを押し目のポイントと考え買いを入れます。しかし予想に反してさらに下落。下降トレンドへ転換したこと可能性がありますが、損切りはしたくないのでBのポイントでナンピン。一時的に反発して成功かと思えましたが、反落。Cではオシレーター系も売られ過ぎを示していたので、さらにナンピン。しかし120円台半ばが抵抗線となり結局下値追いの状況へなりました。これは、大きな損失になる典型的な失敗例です。

ナンピンと分散建玉とは?

ナンピンと似た手法に分散買いと、分散売りがあります。これは、複数回に分けて建玉を構築していくケースです。FXでは押し目買いを基本とすべきですが、どのポイントが押し目の底になるか分かりません。その様なときは、第1ポイントで1単位、第2ポイントでさらに1単位という具合に予定を立てます。もし第1ポイントが底だった場合、そこで建玉は終了です。

分散建玉は初めからその予定でやることなので、為替相場が第1ポイントから第2ポイントへ下がっても、そのまま行動するのみです。ここで重要なのは、メイントレンドに対して順張りだという点です。ナンピンで問題なのは、場当たり的に追加建玉をしてしまったり、大勢に逆らい建玉を拡大させることです。特にメイントレンドが既に下げ基調に転じているのに、値ごろ感で買うことはやめておきましょう。

ナンピンのメリット:平均取得単価が下がる

初心者は相場が上昇すると予測して1ドル=100円で買っても、結局は92円まで下落してしまい、大損するケースもあります。99円の時点ですぐに損切りできれば問題ありませんが、なかなか決断ができないことが多いです。

この理由は、そのうち、予想通りに99円以上に上昇すると期待しているからです。その感覚が先行すると含み損で持ち続けてしまい、仮に反転上昇しても、92円まで下落したあとのために利益はほど遠いです。

例えば「98円で買って、91円まで下がり、95円に戻って売った」としても、3円の損失です。しかし、そこでナンピンを使うと利益が得られます。

99円で1万通貨を買い、追加で98円、97円、96円、95円、94円、93円、92円、91円で1万通貨ずつを買い増すと、平均取得単価は95円です。そのため、96円まで戻ると、1円の利益が得られます。

つまり、ポジションの獲得コストを下げ続けることにより、少しの上昇でも利益を得ることができます。これがナンピンの最大のメリットです。

ナンピンのデメリット:大損するリスクが高まること

ナンピンは平均取得単価を下げる役割があります。特に初心者は決済しない限り、損失が確定しないということに満足します。希望を持ち続けられるので、ナンピンをやめることをしません。

ナンピンを用いた手法はFXでは人気です。買ったあとに下がってしまったら再度買って、さらに下がってもまた買います。相場は波を打って動くので、いつかは反転する性質をうまく利用します。

しかし、資金は限りがあるものなので、反転を期待して買い増しても、相場が下がり続けたままでは資金が尽きてしまい、最悪強制ロスカットされてしまいます。

また、ナンピンとは、相場の流れに逆らって逆張りでポジションを建てることです。FXでは相場の流れを読み、相場の流れに乗って、利ざやを得ることが王道ですが、ナンピンはその逆なのです。

ナンピンの使い所は押し目買い?

上昇すると読み違え、下落トレンドになったときにナンピンをしても、損失を膨らますだけです。ただ、上昇トレンド中に押し目でナンピンを使う場合、有利なポジションを得ることができます。

上昇トレンドにおいては、一方的に上昇するわけではありません。細かな上下変動を繰り返しながら右肩上がりの相場を形成します。その上昇の中にある一時的な下げである押し目でポジションを増やすわけです。

上昇トレンド中であれば、ナンピンをしても高確率で再上昇します。この手法はリピート系の自動売買に採用されています。外為オンラインなどの大手FX業者においても人気です。

戦略的なココモ法とは?

ナンピンの一つに「ココモ法」というテクニックがあります。元々ココモ法はカジノでプロギャンブラーが使っており、ゲームに負けたとき必ず「前回の賭け金+前々回の賭け金」を足して、次回の賭け金とします。

ココモ法(cocomo)とは、ゲームをプレイして負け続けていて、投資してしまった金額をチャラにしていき利益を得ていく手法のひとつで、マーチンゲール法とよく似た攻略法です。

あるゲームで初回からゲームに負け続け、どんなに長く連敗をしても一回の勝利を収めれば損失した金額分以上を取り戻すことができるという面で共通しています。

連敗を重ねてから勝利を収め、最終の残高利益としてプラスに機能するで共通するマーチンゲール法と異なる点は、賭け方と対象のゲームにあります。

前回の投資額+前々回の投資額=今回の投資額

仮に6回連続で10銭下げたら(1+1+2+3+5+8)×10銭=200銭損します。しかし、7回目に「5枚+8枚=13枚」を購入して、20銭上昇すると「13枚×20銭=260銭」となり、トータル60銭の利益になります。

このように、投資する枚数をココモ法でコントロールすれば、ナンピンでも利益を出すことができます。その一方でナンピンと同じく、資金がなくなってしまうと大損する原因にもなります。

まとめ

ナンピンというのは、損失が発生しそうな状況になったとしても、何とかしてその分を取り戻そうとする方法です。

しかし、かなり高い精度で相場の動きを予想できないと効果がないので、初心者はやらない方が良いでしょう。

いかがだったでしょうか?ナンピンがどういうものなのか理解できましたでしょうか? おそらく、いつどのタイミングでナンピンを使うべきか使うべきでないかの判断は初心者の方には少し難しいかもしれません。 先述のように、FXを初めたばかりの頃はかならず元の値段まで戻ると確信して、ナンピンをしてそのまま思惑とは反する方向に動いて最終的にロスカットを食らって大損をしてしまうというようなことがあります。

FXを始めたばかりのうちはナンピンを使わない様にしましょう。 FXを始めたばかりなら、そのポジションがもう一度戻る可能性があるのなら、買い増しをせずにそのままポジションを持っておくことをオススメします。なぜなら、ほとんどの予想は外れるからです。

しかし、逆に下がる可能性があるのなら早めに損切を行う事をおすすめします。 FXで大事なのは経験です。とりあえず取引回数を重ねてある程度自分はFXに関しての知識が身についてきたと思ったら、難平を使ってみて下さい。